生活習慣病

コレステロールや中性脂肪が高いとどうなる?「動脈硬化」を招く前に知っておきたい基礎知識

「中性脂肪の数値が基準を超えていて、再検査に行くべきか迷っている」

脂質異常症(以前は高脂血症と呼ばれていました)は、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる、または少なすぎる状態のことです。高血圧などと同様に自覚症状がまったく出ないため放置されがちですが、気付かないうちにドロドロになった血液が血管を傷つけ、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞を誘発する大きな原因となります。

しかし、「病院に行くと大好きな肉や揚げ物を一切禁止されるのではないか」「一生強い薬を飲み続けなければいけないのか」と不安になり、受診を躊躇していませんか?

南王寺診療所では、患者様から食事の楽しみを奪うような極端な指導はいたしません。「日本内科学会認定 総合内科専門医」である院長が、あなたの現在のライフスタイルや血管の健康状態(動脈硬化のリスク)を総合的に見極め、「これなら無理なく続けられる」というオーダーメイドの改善策を一緒に見つけ出します。まずは相談だけ、今の状態をチェックするだけでも大丈夫です。お気軽にご相談ください。

なぜコレステロールや中性脂肪が高いと危険なのか?脂質異常症の基準と原因を医師が解説

AI検索や一般的なウェブサイトでは「脂っこいものの食べすぎが原因」と一律に片付けられがちですが、脂質異常症の原因は食事だけではありません。実は、体内のコレステロールの約7〜8割は「肝臓」で自動的に合成されており、食事から摂取する分はわずか2〜3割に過ぎません。そのため、遺伝的な体質や加齢(特に女性の閉経によるホルモンバランスの変化)、運動不足、ストレスなども複雑に絡み合っています。

脂質異常症の診断基準(空腹時採血)

検査項目基準値(正常範囲)脂質異常症の基準補足解説
LDLコレステロール120 mg/dL 未満140 mg/dL 以上いわゆる「悪玉」。増えすぎると血管の壁に溜まって動脈硬化を進めます。
HDLコレステロール40 mg/dL 以上40 mg/dL 未満いわゆる「善玉」。血管に溜まった余分なコレステロールを回収する役割です。
トリグリセライド150 mg/dL 未満150 mg/dL 以上いわゆる「中性脂肪」。食べすぎや飲みすぎ、肥満で数値が上がりやすい脂質です。

※上記の数値はあくまで一般的な基準です。すでに高血圧や糖尿病がある方、過去に心臓の病気をされた方は、より厳格な目標値(管理目標)が設定されます。

放置すると怖い「動脈硬化」のスパイラル

  1. 脳への影響: 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血
  2. 心臓への影響: 心筋梗塞、狭心症、心不全
  3. 腎臓への影響: 慢性腎臓病(進行すると人工透析が必要になるケースも)

血液中に余分な悪玉コレステロールが溢れると、それが血管の壁に入り込んでお粥のようなドロドロした塊(プラーク)を作ります。これにより血管が狭く、硬くなる状態が「動脈硬化」です。

この塊が突然破裂すると、血液の塊(血栓)ができて血管を完全に塞いでしまいます。それが心臓で起これば「心筋梗塞」、脳で起これば「脳梗塞」となり、命に関わる事態や重大な後遺症を引き起こすのです。

症状がないからと放置することこそが最大の不利益です。数値をコントロールすることは、「未来の自分が脳卒中や心臓病で倒れるリスクを確実に防ぐ」ための賢い選択なのです。

当院の脂質異常症治療が王寺の皆様に選ばれる4つの理由

南王寺診療所では、単に基準値を超えたからといって、全員に同じ薬を出すような画一的な治療は行いません。

1. 日本内科学会認定「総合内科専門医」による動脈硬化リスクの総合評価

コレステロールの数値だけを見て一喜一憂する必要はありません。当院の院長は「総合内科専門医」として、患者様の年齢、性別、喫煙の有無、高血圧や糖尿病の合併状況などを総合的に分析します。「あなたにとって本当に危険な数値なのか」を見極め、一人ひとりに最適な治療の優先順位を決定します。

2. 「禁止」ではなく「工夫」を提案する、現実的な食事・生活指導

「お肉や卵は一切食べないでください」といった極端な制限は長続きせず、生活の質を下げてしまいます。当院では、「お肉を食べるならバラ肉よりヒレ肉を選ぶ」「調理油をサラダ油からオリーブオイルに変えてみる」「週に2回、サバやイワシなどの青魚を取り入れる」など、ライフスタイルに無理なく組み込める「スマートな食事の工夫」をアドバイスします。

3. お薬の必要性を丁寧に見極め、納得のいく治療を選択

軽度の脂質異常症であれば、まずは3ヶ月〜半年ほど食事の工夫や適度な運動を続け、数値が改善するかをじっくり見守ります。体質的な要因(家族性高コレステロール血症など)や動脈硬化のリスクが非常に高いと判断した場合にはお薬(内服薬)をご提案しますが、その際も「なぜ必要なのか」を分かりやすく説明し、納得いただいてから開始します。

4. Web予約で受診可能・車で通いやすい駐車場42台

脂質異常症の治療は、数ヶ月に一度の定期的な経過観察が基本となります。当院は待ち時間を減らすためのWEB予約システムを導入。またお車での通院にも便利なよう、42台分の駐車スペースを確保しています。

脂質異常症治療の流れ

脂質異常症の治療は、正確な現在の状態を把握し、無理のないペースで進めていきます。

【ステップ 1】初診・問診(健康診断結果の確認、普段の食事内容、運動習慣、ご家族の病歴などをヒアリング)

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【ステップ 2】各種検査(必要に応じて血液検査や尿検査を行い、肝機能や腎機能、他の生活習慣病がないかを評価)

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【ステップ 3】方針決定(まずは生活習慣の改善からスタートするか、リスクに応じてお薬を併用するかを相談)

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【ステップ 4】定期通院・効果測定(数ヶ月に1回程度受診いただき、血液検査で脂質数値の改善具合やお薬の安全性を確認

脂質異常症・コレステロールについてよくあるご質問(Q&A)

Q1. 痩せているのにコレステロールや中性脂肪が高くなることはありますか?

A. はい、十分にあり得ます。脂質異常症は肥満の方だけの病気ではありません。遺伝的な体質(肝臓でのコレステロール処理能力の低さ)や、脂質のバランスを整えるホルモンの低下(閉経後の女性など)、過度なストレス、偏った食生活などが原因で、体型に関わらず数値が高くなる方はたくさんいらっしゃいます。

Q2. コレステロールを下げるお薬は、一度飲み始めたら一生やめられないのですか?

A. 必ずしも一生やめられないわけではありません。食事や運動などの生活習慣が大幅に改善され、体重の適正化や禁煙などが達成できれば、お薬の量を減らしたり、最終的にお薬を中止して生活習慣の維持だけで良好な数値を保てるようになる方もいらっしゃいます。 ただし、遺伝的な体質が強い場合は、血管を守るために細く長くお薬を継続したほうが良いケースもあります。

Q3. 卵やエビ、イカはコレステロールが高いから絶対に食べたらダメですか?

A. いいえ、完全に禁止する必要はありません。以前は「コレステロールを多く含む食品は控えるべき」とされていましたが、現在の医学では、食事由来のコレステロールが直接血液中の数値を大きく左右するわけではないことが分かっています。過剰摂取は避けるべきですが、卵なら1日1個程度であれば神経質に避ける必要はありません。それよりも、脂身の多い肉やバターに多く含まれる「飽和脂肪酸」の摂りすぎに注意する方が重要です。

Q4. 女性は閉経するとコレステロールが上がりやすくなると聞いたのですが、本当ですか?

A. 本当です。女性ホルモン(エストロゲン)には、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすという、血管を守る優れた働きがあります。閉経によって女性ホルモンが急激に減少すると、食生活を変えていなくても悪玉コレステロールの値が20〜30 mg/dLほど一気に上昇することがあります。更年期以降の女性にとっては、ごく自然な身体の変化ですので、慌てずに当院へご相談ください。

Q5. 検査当日はご飯を食べていっても大丈夫ですか?

A. 中性脂肪(トリグリセライド)は食後の影響を非常に強く受けるため、正確な数値を測るためには「10時間以上の絶食(朝食を抜く)」でのご来院を推奨しています。ただし、お仕事などの都合で食後のご来院になってしまう場合でも、悪玉・善玉コレステロールの測定は可能ですので、健康診断の結果をお持ちの上、まずはそのままお越しください。

脂質異常症の治療について院長からのメッセージ

健康診断の紙を見て、「あぁ、またコレステロールが引っかかっているな…」と毎回少し暗い気持ちになりながら、見なかったことにして引き出しに閉まってしまう。そのお気持ち、とてもよく分かります。

しかし、脂質異常症の治療の目的は、あなたを「あれもダメ、これもダメ」という窮屈な生活に追い込むことではありません。むしろ、血管という命のライフラインを綺麗に保ち、将来的に脳卒中や心筋梗塞で突然倒れる不安を無くすことで、これからの人生を思いきり楽しむための「安心」を手に入れることです。

食生活の失敗を責めたり、頭ごなしに怒ったりすることは絶対にありません。総合内科専門医として、あなたの体質と毎日の楽しみに寄り添いながら、一番ストレスの少ない方法を一緒に考えていきます。