下部消化管の疾患

ただの胃もたれと放置していませんか?胃がんの引き金になる「萎縮性胃炎」のリスク

「いつも胃がもたれるけれど、たかが胃炎だろうと市販薬で済ませている」
「健康診断のバリウム検査で『萎縮性(いしゅくせい)胃炎』と書かれて不安…」

長引く胃痛やみぞおちの不快感、食後の重い胃もたれを「いつものことだから」と放置していませんか?

慢性胃炎は、単に「胃の調子が一時的に悪い状態」ではありません。放置すると胃の粘膜が徐々に薄くなり、最終的に「胃がん」を発生しやすい深刻な環境(前がん状態)へと進行してしまうリスクがある病気です。

「受診したら強い制限をされるのでは?」「すぐに辛い胃カメラを勧められるのが怖い」と受診を躊躇する必要はありません。

奈良県王寺駅近くの南王寺診療所では、「日本消化器病学会専門医」である院長が、患者様の「つらい症状」と「不安な気持ち」の双方に優しく寄り添います。ただ薬を出すだけでなく、不調の根本原因を突き止め、すっきりとした健やかな毎日を取り戻すお手伝いをいたします。

長引く胃の不調にお悩みの方は、ぜひ南王寺診療所にご相談ください。

慢性胃炎とはどんな病気?医師が分かりやすく解説

慢性胃炎とは、胃の粘膜に長期にわたって炎症が続いている状態を指します。急性胃炎が一時的な炎症であるのに対し、慢性胃炎は数ヶ月から数年といった長い期間にわたって、胃の粘膜がただれたり、萎縮したりを繰り返すことで、胃の機能が低下してしまう病気です。自覚症状がないまま進行していることも多く、健康診断などで初めて指摘されるケースも少なくありません。

慢性胃炎は、その進行度合いや胃の粘膜の状態によって、いくつかの種類に分けられます。代表的なものとしては、胃の粘膜が薄くなる「萎縮性胃炎」や、胃の粘膜にポリープができる「過形成性胃炎」などが挙げられます。それぞれのタイプによって、症状の現れ方や治療法が異なる場合があるため、正確な診断が重要となります。

慢性胃炎の主な症状

慢性胃炎の症状は、個人差が大きく、全く症状がない方もいれば、日常生活に支障をきたすほどの強い症状に悩まされる方もいます。慢性胃炎でよく見られる症状には、胃もたれや胃の痛み、胸やけ、吐き気、食欲不振などがあります。これらの症状は、食事の内容やストレスなどによって悪化することもあります。

特に、食後に胃が重く感じる、少量食べただけでも胃が張る、胃の不快感が長く続くといった症状がある場合は、慢性胃炎の可能性があります。また、胃の痛み方も様々で、差し込むような痛みや、鈍い痛み、焼けるような感覚など、多岐にわたります。これらの症状が慢性的に続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査を受けることが大切です。

慢性胃炎の原因

慢性胃炎の最も一般的な原因は、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染です。ピロリ菌は胃の中に生息する細菌で、長期間にわたって胃の粘膜に炎症を引き起こし、慢性胃炎を進行させます。日本では、特に高齢者層においてピロリ菌感染率が高いとされており、これが慢性胃炎の有病率を高めている一因と考えられています。

その他にも、慢性胃炎の原因となるものとして、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の長期服用や、過度の飲酒、喫煙、ストレス、不規則な食生活、自己免疫疾患などが挙げられます。これらの要因が単独、あるいは複合的に作用することで、胃の粘膜に負担がかかり、慢性的な炎症を引き起こすと考えられています。特にストレスは、胃酸の分泌を過剰にしたり、胃の運動機能を低下させたりすることで、胃炎を悪化させる要因となります。

慢性胃炎の治療

慢性胃炎の治療は、その原因と症状に応じて多岐にわたります。最も重要なのは、原因となっているピロリ菌の有無を確認し、感染している場合は除菌治療を行うことです。ピロリ菌の除菌治療は、数種類の薬を組み合わせて服用することで行われ、成功すれば胃の炎症が改善し、胃がんのリスクを低減することができます。

ピロリ菌が陰性の場合や、除菌後も症状が続く場合は、対症療法が中心となります。胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカー)、胃の粘膜を保護する薬、胃の動きを改善する薬などが用いられます。また、生活習慣の改善も非常に重要です。ストレスを軽減する、規則正しい食生活を送る、アルコールや刺激物の摂取を控える、禁煙するなど、日常生活を見直すことで、症状の緩和と再発予防につながります。南王寺診療所では、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療計画をご提案し、丁寧な説明を心がけておりますので、安心してご相談ください。