下部消化管の疾患

長引く下痢や血便は要注意。「潰瘍性大腸炎」について知っておきたいこと

皆さま、こんにちは。南王寺診療所の所長です。

「最近、お腹の調子がずっと悪い」「トイレの回数が増えて、血が混じることがある」……そんな症状を、「疲れのせいかな?」と我慢していませんか? 今回は、指定難病の一つではありますが、適切な治療でこれまで通りの生活を送ることが十分に可能な「潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)」についてお話しします。

潰瘍性大腸炎とはどんな病気?

大腸の粘膜に炎症が起き、潰瘍(粘膜が削れた状態)ができる病気です。 本来、私たちの体は外から入ってきた細菌やウイルスを攻撃して守ってくれる「免疫」を持っています。しかし、この免疫が何らかの原因で暴走し、自分自身の大腸を誤って攻撃してしまうことで炎症が起こります。

若い方に多い病気として知られていましたが、最近では高齢の方も含め、幅広い年齢層で見られるようになっています。

こんな症状に心当たりはありませんか?

主な症状は以下の通りです。

  • 繰り返す下痢: 何週間も下痢が続き、市販の整腸剤があまり効きません。
  • 血便: 便に赤い血や、粘り気のある粘液が混じります。
  • 腹痛: お腹のあちこちに、鈍い痛みや差し込むような痛みを感じます。
  • 発熱・体重減少: 炎症が強くなると、全身に症状が出ることがあります。

「単なるお腹の風邪(胃腸炎)」であれば数日で治りますが、これらの症状が長引く場合は、一度詳しい検査が必要です。

治療のゴールは「普通の生活」

「難病」と聞くと、治らない病気というイメージを持たれるかもしれません。確かに、現時点では根本的に病気を消し去ることは難しいですが、「寛解(かんかい)」という、症状が落ち着いて健康な時と変わらない状態を保つことができます。

今の医学では、炎症を抑える良いお薬がたくさん開発されています。 大切なのは、症状が良くなっても自己判断でお薬をやめず、上手に病気をコントロールしながら、仕事や学業、趣味といった「自分らしい生活」を送り続けることです。

南王寺診療所がサポートします

潰瘍性大腸炎の診断には、大腸カメラなどの検査が重要です。また、この病気は長く付き合っていく必要があるため、医師との信頼関係が欠かせません。

当院では、患者さまの不安を丁寧にお聞きし、一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療方針を一緒に考えてまいります。

当院でも大腸内視鏡検査を実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

「最近、トイレのことが気になって外出が楽しめない」という方。 一人で悩まず、まずはそのお困りごとを聞かせてください。あなたがあなたらしい毎日を取り戻せるよう、私たちが全力でお手伝いいたします。