下部消化管の疾患

実は3人に1人が悩んでいる?「痔」の正体と健やかな毎日のために

皆さま、こんにちは。南王寺診療所の所長です。

今回は少しお話ししづらい、けれどとても大切な「お尻の悩み」——つまり「痔(じ)」について取り上げたいと思います。

実は、日本人の3人に1人は痔に悩んでいると言われるほど、痔はとても身近な病気です。 「恥ずかしくて病院に行けない」「手術が必要かも……」と不安に思う必要はありません。早めに対処すれば、多くの場合、お薬や生活習慣の見直しで改善することができるのです。

代表的な「3つの痔」

痔には、大きく分けて3つのタイプがあります。

  1. 痔核(いぼ痔): お尻の血行が悪くなり、いぼのように腫れるもの。痛みがないこともありますが、出血や脱出(外に出る)が起こります。
  2. 裂肛(切れ痔): 硬い便などで出口が切れるもの。排便時に強い痛みがあり、鮮やかな血が出ることがあります。
  3. 痔瘻(あな痔): 細菌が入り込み、膿(うみ)が溜まってトンネルができるもの。発熱や激しい痛みを伴うことがあり、こちらは早めの専門的な治療が重要です。

痔になりやすい生活習慣、チェックしてみましょう

お尻の血行不良や負担が原因となることが多いため、以下のような習慣がある方は注意が必要です。

  • トイレが長い: 便座に座ってスマホを見たり、強く力んだりしていませんか?
  • 便秘や下痢: どちらも出口の粘膜に大きな負担をかけます。
  • 座りっぱなし・立ちっぱなし: 同じ姿勢を続けるとお尻の血流が滞ります。
  • 冷え・辛いもの・アルコール: これらもお尻の血管に影響を与えます。

治療の第一歩は「怖がらないこと」

「受診したらすぐ手術」と思われるかもしれませんが、実は手術が必要になる方はそれほど多くありません。

当院では、まずは食生活や排便習慣のアドバイス、そして塗り薬や飲み薬といった「保存療法」を基本に行っています。 また、診察にあたっては患者さまのプライバシーに精一杯配慮し、できるだけリラックスして受診いただけるようスタッフ一同努めております。

南王寺診療所からのメッセージ

お尻の痛みや出血は、時に大腸などの別の病気のサインであることもあります。だからこそ、「たかが痔」と放置せず、一度専門的な視点で確認することが大切です。

「トイレが憂鬱」「痛くて座るのがつらい」といった悩みから解放されれば、毎日の生活はもっと明るく、快適なものになります。

まずはご相談だけでも構いません。あなたの「言いにくい悩み」に、私たちは真摯に寄り添います。