上部消化管の疾患

その痛み、もしかしたら「胃潰瘍」かも?——知っておきたい原因と対策

皆さま、こんにちは。南王寺診療所の所長です。

忙しい毎日の中で、「なんとなく胃が痛い」「食後にみぞおちが重苦しい」と感じることはありませんか? 「少し休めば治るだろう」とつい後回しにしがちな胃の症状ですが、実は胃潰瘍(いかいよう)が隠れていることがあります。

今回は、意外と身近な病気である「胃潰瘍」について、分かりやすくお話しします。

胃潰瘍ってどんな状態?

私たちの胃の中では、食べ物を消化するために強力な「胃酸」が出ています。本来、胃の壁は粘膜で守られているため、自分自身が溶かされることはありません。

しかし、何らかの理由でこのバリアが弱まってしまい、胃酸が自分の胃の壁を傷つけて深くえぐってしまった状態が胃潰瘍です。

どんな症状が出るの?

胃潰瘍の代表的なサインには、以下のようなものがあります。

  • みぞおち付近の痛み: 特に「食事中」や「食後」に痛むことが多いのが特徴です。
  • お腹の張り・胃もたれ: 胃の動きが鈍くなり、食べ物が溜まっている感じがします。
  • 胸やけ・酸っぱいゲップ: 胃酸が逆流しやすくなります。

※進行すると、吐血や下血(便が黒くなる)といった危険なサインが出ることもあります。その場合は、すぐに受診が必要です。

原因は「ストレス」だけじゃない?

昔から「ストレスで胃に穴が開く」と言われますが、主な原因は大きく分けて3つあります。

  1. ピロリ菌: 日本人の胃潰瘍の多くは、この菌による感染が原因です。
  2. お薬の副作用: 痛み止め(解熱鎮痛剤)を頻繁に飲む方は注意が必要です。
  3. 生活習慣: 過度なストレス、喫煙、アルコールの摂りすぎなどは胃のバリアを弱めてしまいます。

南王寺診療所から皆さまへ

胃潰瘍は、適切な診断と治療を行えば、お薬でしっかりと治せる病気です。また、ピロリ菌が原因であれば、除菌治療を行うことで再発を大幅に防ぐことができます。

当院では、患者さま一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせた丁寧な診察を心がけています。 「これくらいで相談してもいいのかな?」と思わずに、まずはその違和感を教えてください。

当院では経鼻での胃カメラや鎮静薬を用いた胃カメラの検査を実施していますので、お気軽にご相談ください。